無期転換後の労働条件の切り下げ訴訟

河合塾ユニオン委員長の竹中達二さんは、2021年以来、無期転換後の労働条件の切り下げを不当として、河合塾を相手取って裁判で争ってきましたが、今年2月、和解により裁判が終結しました。

 

以下は竹中さんのコメントです。

 

これまで多くの方々にご支援をいただき、ありがとうございました。

 

和解時の約束で具体的な金額など詳しいことは書けませんが、河合塾側が私に和解金を支払っての和解となりました。私の裁判は終わりましたが、「無期転換後の労働条件の切り下げ」という問題はこれからさらに、経営者側と労働者側の闘いの大きな焦点として、社会的問題となっていくと思われます。

 

そこで、この問題で今闘っている、あるいはこれから闘おうとしている人に2つ言いたいと思います。

 

ひとつは、なるべく多くの人、特に経験のある弁護士などと広くつながり、社会的な運動にしていく、ということが大切だということです。『無期転換後の労働条件の切り下げ』問題については、これまでの判例がほとんどありません。だから世論の支持が大きな影響を与える状況なのです。

 

もうひとつは、組織、特に組合のサポートを受ける、ということが不可欠だということです。私自身も、訴訟そのものは個人として行っていましたが、組合の大きな支援を受けていました。一人では精神的にも肉体的に非常に厳しかったと思います。仲間と一緒に闘っていくことが大事だと思います。

 

最後に、私自身はこの裁判に関して和解をしましたが、私が組合の活動・闘いを止めるわけではありません。『無期転換後の労働条件の切り下げ』という問題でこれから闘う方々には、できる限りのサポートをしたいと思っています。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

河合塾ユニオン 竹中達二